ここは、短い短いお話が並んでいく予定です。
思いついたことをそのまま書いていくので、ジャンルがごちゃごちゃです。
色々気をつけてくださいまし。
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紙端国体劇場さまのキャラをお借りした二次創作ではありますが、まだ出てきていない路線であるので(というかきっと出てこないんじゃないかと思う)、当サイトのみのオリジナルキャラを出しています。
ご注意ください。
宇都宮と日光を絡ませたかったんだって言うのが一番ですが、カップリングにはなりません(おそらく)。
宇高でも日伊勢でもないです。ましてや宇日でも日宇でもありません。
が、微妙に宇日です。(別な意味で)
というわけで、出てくるのはJR/宇都宮と東武/日光とJR/日光のお話です。
ご注意ください。
宇都宮と日光を絡ませたかったんだって言うのが一番ですが、カップリングにはなりません(おそらく)。
宇高でも日伊勢でもないです。ましてや宇日でも日宇でもありません。
が、微妙に宇日です。(別な意味で)
というわけで、出てくるのはJR/宇都宮と東武/日光とJR/日光のお話です。
『ツンでドSな宇都宮線にもデレる(多少)相手がいたら嬉しいと思って書く話』
「はっ、また倒木で運休か?さすが元国鉄様、とんだ虚弱体質だな」
「う、うるさい、お前に迷惑は掛けていないだろ!」
「利用されているお客様が可哀想だと言っているんだ」
「きちんと振り替え輸送は行っているさ」
「バスでな。それでどれだけの遅れが出ているか」
「…っ」
「遅れているだけならまだいいが、文挟の駅、ちゃんとわかる運転手乗せたんだろうな」
「当たり前だ、東武、君にあれこれ言われる筋合いは僕にはないはずだ」
「いいや、あるぜ?変な意地を張らず、お前が退いてくれれば、俺は利用してくださるお客様に安全かつ安定したダイヤを提供することが出来る」
「なっ」
「そもそも、あんな寂れた日光駅、見るに耐えないだろう」
「そんなことっ、西洋風の木造建築で歴史もあって」
「言い換えれば古くてオンボロってことだ」
「違う!あそこには、天皇陛下がいらしてももてなせるよう貴賓室もある。2階にはダンスホールだってあるんだぞ」
「それが活用されたことなんて、この平成の世になってからあるって言うのか?」
「それは…」
指摘された事実に押し黙る。
「JR日光駅前の寂れた様子、知らないわけじゃないだろう。たった5分、老人の足でも5分あれば確実に東武日光に着ける。これだけしか変わらない距離なんだよ、JR日光線」
「っ、うわぁぁぁん、宇都宮ぁ!」
「…、日光。これは、どういうことかな」
飛びついてきたJR日光線を長身のJR宇都宮線が抱きとめる。
「東武が、東武が僕はいらないって言うんだ」
「…ふぅ」
「宇都宮…」
「大丈夫。君は必要だ、僕にとっても、JRにとっても、何より、お客様にとっても、ね」
「宇都宮…」
宇都宮の言葉に日光が泣き止み、笑顔になる。
「お客さまにとって?冗談だろ」
「おや、見解の相違があるようだね」
「もともと寒冷地であるのに、雪にも弱い。杉の木が倒れりゃ簡単に運休、雨にも雷にも弱い。これで、役目を果たせている、と」
「ああ。日光線は、日光に繋がっているからね」
「だから」
日光に繋がっているのは自分も同じ。しかも新宿や浅草からは乗り継ぎなしで来ることが出来る。
「東京から、日光に。外国からいらっしゃるお客様にはとても好評だよ」
「っ」
新幹線。JRの高速鉄道に乗り、宇都宮に降りる客。JR日光線には外国からの観光客も多い。そこは敵わないと認めざるをえない。
「庶民の生活も大事だけれどね、今の世の中はもっとグローバルでなくてはいけない」
「てめぇ」
「求められているニーズに応えるため、このたび日光線の駅はレトロ調に改装するように決まっているんだ。工事もすでに始まっている」
「うん、ありがとう、宇都宮」
「いや、君には頑張ってもらおうと思ってるよ、日光」
「うん、宇都宮の期待にこたえられるように頑張る」
「金に飽かして…」
「大体、東武日光、きみ、利便性云々を言うのなら、日光から県庁所在地である宇都宮にまで直通で行けない方が問題じゃないのかい」
確かに東武日光線は途中、栃木駅で宇都宮線に乗り換えなくては宇都宮に行くことが出来ない。
「それは」
「基本的に、宇都宮に出るのなら我がJR。鬼怒川または栃木に行くのならば東武。使い分けはされているじゃないか」
その通りの言葉にぐうの音も出なくなる。結局、どちらも必要だと証明されてしまう。
「…」
「まぁ、これからも、仲良くいこうじゃないか」
「仲良く?利害の一致、それだけだろ」
「うん、そうともいうね」
「宇都宮…」
「大丈夫、君はいつも通り走ってくれればいいんだ。誰にも邪魔はさせないよ」
「うんっ」
「そう、いつもどおり走ってくれればいい。僕のためにね」
J日光のイメージは小さいです。規模も何もかも。
「そう、いつもどおり走ってくれればいい。僕のためにね」
J日光のイメージは小さいです。規模も何もかも。
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